ヨコハマ山下町

201001301912000.jpg201001301624000.jpg201001301616000.jpg京浜東北線を山手で降りたのは午後の4時過ぎだった。ぼんやりしていた訳ではない。山下公園に向かって、元町を抜けて歩いてみたかったからだ。
夢は夢でしかない。それは解っている。人間の脳は、一瞬にして記憶を繋ぎ合わせたり、他人の情報を取り込んだりする。夢で失くしたものが現実で見つかる訳がない。横浜とヨコハマは違う街なのだ。幾つもの路地を抜け、坂道を登り降り、山下町に着いた時刻には西の空に月が昇っていた。夢の路地は見つからなかった。迷路の行き止まりに寂れた宿があった。確かに上海の南京大路にあるはずの旅宿だ。僕は迷わず、扉を開けた。夢の続きが始まりそうな予感が、僕の背中を押した。