水は低きに流れるが

 水は低きに流れるが、人の想いは高きを目指すべきだろう。

と、つぶやいてみた。

待ち合わせに指定されたホテルのロビーはSPを従えたた要人たちが群れていた。

田舎のホテルと侮ったわけではないが、国土強靭化計画の中心人物の本拠地だったことを失念していた。

大きな流れに逆らっているのではない。ただ、風の生まれる森という歌を作り、

それを映画に撮りたいだけだ。それも、和歌山の友人との小さな約束を果たしたい一心である。

ひとり、またひとり、賛同してくれる人が増えている。汗をかくことを厭わぬ人の笑顔が嬉しい。

始まったばかりだ。しかし、残された時間は少ない。 ぼくはまだここに生きている!