やがて来る9月の雨に流されて…

 …夏は、遠い南へ旅立ってゆく。

9月1日、少女人形舞台は「中野芸能小劇場」の舞台に立つ。

カフェテラスから始まり、ライブハウスを流浪した人形たちに今だ安住の地はない。

古い羊皮に記された古代の呪文が解けないように、少女人形舞台の未来もまた、

不可思議な霧の彼方に隠れて見えない。

それでも、旅は留まることを許されない。春がゆき、夏が終わり、

うつろう季節は秋を迎える。小雪混じりの風が吹く前に、渡り鳥は北へ旅立つ。

少女人形舞台は何処へ…

ハーフムーンの夜に

少女人形舞台の稽古を終えて帰宅中、駅を出て坂道を上ると、

東の空に鮮やかなハーフムーン、思わず足が止まった。

もの思いに耽って歩くと、いつも見落としてしまう月や花。

夏が過ぎ秋が近づいている。

金木犀の香りが夜風にただよえば、ハーフムーンも更に神秘を増す。

今年の秋は、何処かに腰を落ち着けて新作を書く予定でいる。

資料も揃ってきた。次に月が満ちる頃、書きあがればいい。

うたかたの夢

 

 

うたかたの夢は途切れる間もなく続く。

9月1日は中野芸能小劇場で「少女人形舞台~夏の終わりのカーニバル」

パッケージで地方も巡演したいのだが、なかなか予定が組めないでいる。

竹内緑郎の活動もそろそろ再開したい。夢も続けば現実と見紛う。

遣り残したことはないか?お前の人生だ ♪

舞台「遥かなるミドルガルズ」の打ち上げが終わって帰宅した。

今日のタイトルは、舞台の挿入歌の一節(作詞・麻草郁)。

毎回、胸に響いて切なかった。誰のものでもない、人は自分の人生を自分で切り開くのだ。

少女たちの清々しい笑顔に救われている。出来ることを遣ってきた。

これからも、出来ることを遣る。月のない坂道をのぼりながら明日のことを思った。

早くも千秋楽

舞台「遥かなるミドルガルズ」のお越しの皆様、

心から御礼申し上げます。

ゆっくりお話も出来ず申し訳ありません。

はやくも今日が千秋楽となりました。

アクシデントやトラブルもありましたが、恵みの雨もあり、

無事にここまできました。

昼夜2回公演、気合を込めて行ってきます。

初日御礼

舞台「遥かなるミドルガルズ」の初日が無事に明けました。

ご来場くださいました皆様、関係各位に御礼申し上げます。

 相も変わらず慌ただしい初日でしたが、お客様にお楽しみいただけましたら幸せです。

 

今日はダブルキャストの初日、集中力をもって臨みます。

是非、劇場でお会いしましょう。元気です!

新宿シアターブラッツにて19時開演「遥かなるミドルガルズ」作・麻草郁 演出朝倉薫

ゲンの良い喫茶店

 今日は8月公演「遥かなるミドルガルズ」の初日。

劇場の近くに、学生時代角材を振り回していた先輩の喫茶店がある。

公演があると頻繁に寄るが、なければ年に数回。

30数年間美味い珈琲の味は変わらない。

 いろいろとあるので、よほどの人しか誘わない。

不思議なことに、先輩の奥さん、つまり店のママさんが、

”この娘売れるね”と評した女優の卵は全員売れた。

だから、この10年、女優の卵を連れて行くのを躊躇している。

その店の珈琲は、時々マスターと目を見交わしながら、ひとり静かに飲むに限る。

過ぎ去りし日々は、時の彼方に去ったのだから。

本番前の緊張感

 今日で稽古は終了、来週は劇場入りから本番と慌ただしくなる。

だからといって、今が安穏ではない。本番前の妙な緊張感が稽古場に漂っている。

この緊張感を楽しめるひとは、根っからの舞台俳優なのだろう。

ぼくはいくつになっても、ふわふわと頼りない。現場から逃げ出したくなる。

アニメのセリフみたいに、”逃げちゃダメだ!”と、自分に言い聞かせているのだが…。

だから妙に挙動不審になって、俳優を戸惑わせる。演出家として凛々しく立っていることが出来ない。

睡魔に襲われて、演出机の下に転がっていたり、やたらドリンクを飲んだり、演出ノートに落書きしたり、

はては携帯をいじり始めたりしながら、俳優たちの必死の稽古を観ている。

集中力のない俳優は、怒り心頭で演技どころではないだろう。

長い付き合いの俳優は、また始まったと完全無視。

その嫌な時間も今日で終わる。

地獄のように(行った事はないが)熱い珈琲を飲んで、稽古場へ向かう。

初日の幕があがって、はじめて結果が出る。

何年も何十年も繰り返しているが、恐怖と愉悦で錯乱の顔は誰にも見せられない。

気がつけば

 ブログの更新も忘れて芝居の稽古に夢中になっていた。

気がつけば来週は本番ではないか!

そろそろ通し稽古を始めようかと思うが、

今回は本番前の3日間シアターブラッツに併設の稽古場を借りているので、

劇場入りに余裕があり、小返しに専念している。

昨日は音楽監督の神津裕之さんが歌唱指導をしてくれて、

グッと歌が立ってきた。ダンスの振り付けも完成し、あとは芝居だ。

まだまだ良くなると思うので、諦めず執念深く作り上げよう。

パンフレットの原稿チェックなど始まると、いよいよ本番が近づいたかと身体が引き締まる。

いつもは夏痩せなどしないのだが、今回は体重が4キロほど落ちた。

脚本が自分ではないぶん気を使っているのかな。

それにしても、稽古場に笑いが絶えないのは良いものだ。

この幸福感は、必ず客席に伝わるだろう。

そう、すべては”お前の人生だ”

さあ、お立会い!

 無限のエネルギーがそこにはある!

何故だ?! 湧き上がってくるからだ!

友情、戦い、勝利! 少年漫画のコンセプトさながらの舞台を、

少女たちが命を懸けて演じる。

打算とか見せ掛けの可愛さとか、

稽古場で流した汗で吹き飛ばして歌い踊りそして戦う!

それが、少女歌劇譚「遥かなるミドルガルズ」なる舞台劇。

8月21日の初日まで、稽古も二週間を切った。

もう一日の休みもない。より良い舞台をお見せするために、ただただ稽古を重ねる。

このひと夏の稽古が少女たちを成長させ、客席と一体になる舞台の感動を味あわせる。

それが成り立つのは、あなたが劇場にお越しくださるからです。

心から深く感謝します。朝倉薫