千秋楽の幕が下りて

20130430074504.jpgビデオショップドリーミング出演者に囲まれて

 銀座みゆき館劇場、間口三間半の小劇場ですが、

華やかな舞台となりました。もちろん生歌です。出演者も音響さんも、

本当に頑張ってくれました。激しいダンスでフットライトを蹴った日もありました。

それでも、怪我もなく、ひとりの脱落者もなく、終演後の記念写真を笑顔で撮ることが出来ました。

支えてくれたスタッフ陣、ご支援くださいました皆様には心から感謝いたします。

楽しい時間は短いものです。稽古期間の長さに比べ、瞬く間の1週間でした。

作り上げた舞台がどう評価されるかも大切ですが、

関わった人たちが幸せな時間を過ごせたかも気がかりです。

皆の笑顔にほっとしました。

後片付けが終わったら、次回公演の準備です。

5月25日は少女人形舞台「幻奏の宴VOL11」ライブハウス江古田マーキーでの公演です。

お楽しみに。

贅沢な芝居の幕が下りる。

 明日は早くも千秋楽、1週間なんて本当に瞬きの間に過ぎてしまう。

余韻にひたる間もなく、次の舞台の準備が始まる。

今回のカンパニーも評判がよくて何よりだった。

若い俳優たちなので、楽屋の空気は隠せない。

笑い顔で安心する。何度か、何人かに注意することもあったが、

それは些細なことだった。ぼくら裏方は、何よりテンションを下げないようにすることが大切だ。

劇団旗揚げから付き合っているスタッフで、裏は息もぴったりだったので良かった。

また一緒にやりたいと思わせる芝居を作るよう、これからも心がけよう。

日々是精進である。何より客席の笑顔が一番嬉しい。最高の、贅沢な栄養源である。

800人の観客

 90人席の劇場で公演している。補助席を足しても95席、

8回公演しても800人のお客様にご覧いただいて満席である。

TVや映画とは比較にならない。よほどの衝撃作でなければ、

マスコミにも相手にされない。

それでも、よりたくさんの方にご覧頂きたいと願っている。

なのに、今回は、もうこれ以上の方にご覧いただけない。

最近の朝倉の芝居には珍しく、連日満席なのである。

大看板女優がいるわけではない。ほとんどが新人である。

いつもとチケットの売れ方が違う。あなたまかせのキャストがいないのだ。

みな、懸命に宣伝し、営業してくれた。本来なら、スタッフがさばくべきチケットが足りない。

それでも、1000人のお客様にしかご覧いただけない。舞台芸術とは、ほんとうに贅沢なものだ。

作るほうも観る方も、一夜の夢を楽しんで終わる。

願わくば、ながく余韻にひたっていただける舞台をお見せしたい。

4月29日まで、銀座みゆき館劇場におります。

伸び盛り

 平均年齢18歳の少女たちでミュージカルを上演している。

もちろん、歌も演技も観客をうならせるにはまだまだ遠い。

しかし、初日の幕があがって、今日が2日目、目つき顔つきが変わってきた。

若さの特権は、失敗を恐れず未知の領域に飛び込めることだ。

考えるのは飛び込んでからでいい、と、ぼくは力説する。

身体が動かなくなってからでは遅い。脳みそだって硬くなる。

ダンスの切れも鋭くなってきた。明日はもっと成長するだろう。

一日ごとに上達する少女たちを目の当たりにして、感動している。

お客様の拍手も、彼女たちの栄養なのだろう。笑顔が一段と輝きを増す。

伸び盛りはいいものだ。

ある日の演出ノート

 ミュージカルは、歌、ダンス、演技がうまく組み合わされてはじめて完成する。

新体操やシンクロナイズドスイミングなら5、6分の集中力で乗り切れるが、

舞台は二時間の集中力を要する。しかも、衣装の早替えがあったり、

場面が違えば上手から下手へ奈落を走ったりする。

今回も、集中力を高めるトレーニングをはさみながら、

歌、ダンス、演技の稽古に励み、意識を高めあってきた。

 はじめて参加する人は戸惑いから始まる。

”こんなことでいいの?”

”私の演技、歌は大丈夫かしら?”

そんな不安が芽生えると、演出家であるぼくの言葉が聴こえなくなる。

経験の少ない人ほど、自分の生きてきたリアルな体験(たかが20年前後だ)や、

わずかな舞台観劇、映画鑑賞にすがって迷路に落ち込む。

 これは初心者のほとんどが通過する入り口なので、ぼくは我慢する。

やがて、ぼくが目の前にいることに気づいて一歩踏み出した人から、

本当におもしろくてつらい、舞台の稽古が始まる。

それを味合う前に挫折するのはもったいないだろうと思うが、それも試練なのだ。

”誰に観てもらうの?お客様にでしょ!”

”はい!”

”料金以上の舞台をおみせしましょう!”

”はい!”

こうやって、毎日稽古は続くのです。

綴ることの幸せ

 何かに熱中しているときの人や動物の顔は、

仕事や遊びにかかわらず惚れ惚れする。

特に舞台は、並ならない集中力が必要なので、

その差が激しく出てしまう。

子供でも遊びは夢中になるのだから、舞台で集中できないことはない。

まして大人が、一番好きな仕事を楽しめないことはないだろう。

あ、そうか、一番じゃないんだ。だったらやめてしまいなさい!

「女優もいいかもね」、「舞台に立ってみたいな」、「歌うの好きだし」、

「踊るの楽しいよね」、なんてちゃって人は、

邪魔だから、何処かで遊んでなさい。

と、冷静に思う春の午後。

風は優しく南から吹いている。

もっとゆっくり流れてくれよ、時間!

 一日が速すぎて、慌てるじゃないか!もっとゆっくり流れてくれよ、

と、時間に文句を言っても始まらない。

ビデオショップドリーミングの稽古も残り一週間となってしまった。

今日は、一日を15秒に短縮するシーンの稽古をつける。

登場人物をワラワラと増やしたいが、15秒じゃ出ても引っ込めない状況になるだけ。

面白いアイディアは浮かぶのだが、出演するのは少女たちで、動きに限界がある。

などと考えていたら、迷っていたラストシーンがすっきり浮かんだ。

これでベティとイメルダの顔も立つ。よし、早く夜が明けないかなあ、と、

今度は時間を急かせる。まったく身勝手な奴だ。

振り付けの佐藤美奈子さんがダイナミックな戦いのダンスをつけてくれたので、

爽快感たっぷりのラストシーンになりそうだ。

歌唱指導の増村エミコさんにも感謝したりないくらいお世話になった。

衣装の尾崎桃さんも、本当に真剣に考えてくれているし、

みんなに支えられて、1本のミュージカルが出来上がってゆく。

4月24日から銀座みゆき館劇場にて、コリッチでよろしくお願いします。

公演が近づくと

 銀座みゆき館劇場公演「ビデオショップドリーミング~ニューヨークの魔女~」

公演まで2週間を切った。今日は、ダンスと歌、二組に分かれて稽古。

ぼくは歌の方に付き合う。

公演が近づくと、気が急いてくる。何か忘れ物をしているような、そんな気分だ。

やるべきことはやっているのに、まだ足りないように思える。

毎度のことながら、期待と不安が交互に繰り返し、吐かなくてもいいため息を吐く。

昨日、公演記念のロゴ入りTシャツの見本があがってきた。青とピンクの2種類。

どちらも素敵だ。文字は白抜きなので、普段でも着易いと思う。

今回は記念グッズにアロマキャンドルもあるらしい。お洒落だね。

最近、写真が掲載されなくなった!

朝倉薫のミュージカルファンタジー

『ビデオショップ・ドリーミング~ニューヨークの魔女~』 

【脚本・演出】
朝倉薫

【ストーリー】
ニューヨークにあるレンタルビデオショップ、NATAS。
そこは夢見る少女たちがアルバイトする明るいビデオショップ。
優しい店長のイメルダと、弁護士を目指すベティ、ダンサーを目指すアンナ、
そして社交界を目指すクリスたちは楽しい毎日。
ところがある日、アンナが行方不明に……一体何が?

【会場】
銀座みゆき館劇場 

【日程】  2013年4月24日(水)~29日(祝・月)
ダブルキャスト:-ピーチ組、☆-チェリー組

開演 24(水) 25(木) 26(金) 27(土) 28(日) 29(祝)
13:00
18:00
19:00

全8ステージ

【出演】

シングルキャスト
イメルダ 綾紗二コール
ベティ 中庭ひなこ
アンナ 澤田樹里亜
クリス 紺谷 蘭
マーサ 明莉
フィリップ 青木 麗
ジョージ またか涼
ダブルキャスト
ピーチ組 ☆チェリー組
カリン 津田璃菜
コリン 西本早希
デボラ 佐伯いずみ
エミリィ 小林あずさ
少女人形&コーラス
ヘレナ 矢端佳穂
ケイト そよなほまれ
ニーナ 万葉
フランソワ 伏見梨沙
カリン 清水ひめ乃
コリン 柏木亜優美
デボラ 主藤さき
エミリィ 萱沼千穂
少女人形&コーラス
リンダ 中島亜加音
ローリィ 藤原未来
イングリッド AYANA
サラ 梁島惇子

【チケット】
¥4,000 全席指定

【発売日】
3月17日

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不思議な通り

 中野通りの、杉山公園から十貫坂上までの一見何の変哲もない通りに、

さりげなく喫茶店が5軒も並んでいる。今日はそのひとつカフェ**に入ってみた。

数ヶ月前入った喫茶××は、ミルクセーキのまずい(というか、あれはミルクセーキではない)店だった。

カフェ**は、外からは、中が見えない窓といい、重厚な扉といい、個室あります、の看板といい、

充分に怪しげな雰囲気を醸し出していた。

ところが、中に入ると一変、清潔なテーブルとイス、カウンターにはサイホンが並び、

まさに本格珈琲が飲めそうな店だった。食事を摂っていなかったので、

珈琲だけでなく、ロールキャベツとパンを注文した。

居心地も良かった。珈琲も食事もおいしかった。

しかし、一見の客を拒むような入り口はどんなものだろうかと思いながら店をでて、

その通りにあるほかの喫茶店に眼をむけて驚いた。

僅か百メートルもない通りに並ぶ喫茶店は、どの店も、見落とすような小さな看板、

入りにくい扉、申し合わせたようにひっそりと佇んでいるのだ。

まるで異空間に迷い込んだような気がして、足早に駅に向かった。

振り返ると、なんでもない普通のビルが立ち並ぶ通りがあった。

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