人はそれぞれ…

  月に一度の竹内緑郎ライブから一夜が明けて、心地好い酔い覚めの気分(覚えているわけではないが、羊水に浸っているような、まだ脳が出来上がる前の状態ではないかと思われる…多分)で、友人に”今日はダービーだよ!”とメールを送ったら、”今日は昭和の歌姫、美空ひばりの生誕ですよ!!何がダービーですか!!”というメールが返信されてきた。

 かすかな記憶に残るのは、台風で飛行機が飛ばずに足止めされた石垣島のホテルの、NHKしか受信できないテレビのニュースで知った美空ひばりの訃報。あれは夏だったような記憶があるが、5月29日だったのか。僕は売り出し中のアイドルグループをプロデュースしていて、映画のキャンペーンゲストに連れて行っていたのだった。

 あの時の漠然とした不安は、年が明けてすぐに現実となった。昭和天皇の崩御で芸能事は自粛となり、決定していた音楽祭新人賞のセレモニーは尽く中止された。新宿音楽祭、横浜音楽祭、銀座音楽祭、あの頃は数え切れないほどの音楽祭が各地で催されていた。武道館で歌う彼女たちの夢は儚く消えた。

 レコードがCDに変り、新しい時代の幕開けが期待されていた。ニューヨークの象徴的なビルを日本の会社が所有したり、世界を相手の戦争に負けた鬱憤を晴らすかのような勢いだった。

 束の間だったね。時代は過ぎてゆく。青息吐息だが、少なくとも生き残っている。時代という波に乗ったりこけたりして生きていると、何か大きな本質を見逃したような気がするときがある。人はそれぞれ、だが、やるべきことがある。生かされていると強く感じるとき、真摯な気持ちになれる。今だから見えるものもある。昭和という時代が遥か彼方に去った今だから…。

出かける前に

 音楽を見つめ直す?!先日終了した朝倉薫作・演出の舞台「スタント」の中で、

アキラ「自分を見つめなおそうと思って…」

内藤 「バーカ、いくら見つめなおしたって見えるのはニキビくらいのもんだ!」

という、仕事に悩む後輩と先輩の会話がある。僕はこの内藤先輩の台詞が大好きだ。

 ライブの前に、ちょっと自分のやっている音楽を見つめ直してみた。そういえば、音楽ほどジャンル分けの激しい芸術はないなあ。フォークソングを歌っているというと、クラシック派からは、ふぅーん、という無視に近い反応。へぇー、と、絶滅種に対する反応は、ヘビメタ一筋アニキ。うっそー、と、稀に瞳を輝かせてくれるフォークソング愛好会もいないではない。砂漠で一厘の雛菊を見つけた気分だ。音楽ファンが閉鎖的に感じるのは考えすぎだろうか? 

 音を楽しむ芸術は、文明の中で、進化や分裂を繰り返し、細分化してきた。個人的に、脳に心地好い音楽を選択すれば、この成り行きは必然なのでしょうね。
 だから、僕がいまさら自分の音楽を見つめなおしたって、どうなるわけではない。歌いたい歌を作って歌っていたら、それがフォークソングと呼ばれるジャンルだったのです。ジャンル分けがどうも心に引っかかるのだが…。

 今宵は月に一度の竹内緑郎メリーココの夜、よろしかったら是非、渋谷金王坂を登ったところにあるHOTELサクラフルール青山の1階にあるメリーココへお越しくださいませ。開演は18時45分です。メリーココの電話番号は03-5467-3841です。では、そろそろ支度を。

竹内緑郎の日々

img_5489a.jpg 竹内緑郎さんは自由である。旅行かばんというバンドがあるが、何処にも所属していないし、責任があるわけでもない。月に1回、渋谷のHOTELサクラフルール青山の1階にあるメリーココでライブを演っている。30人も座れば満席になるラウンジで、観客も気ままに飲んだり食べたりの2時間、ギターを弾いて歌ったり、飲んだりしている。

 32年前「江古田スケッチ」という曲を発表して束の間表舞台に登場したが、その後の消息は不明だった。3,4年前辺りから昔のフォークソングがCD発売され、「江古田スケッチ」も出たらしいが本人は知らなかった。メーカーに問い合わせたら、生きてらしたんですか!と言われたらしい。

 熱心なファンの方のおかげで、竹内緑郎ライブが昨年暮れから始まった。5月28日土曜日で数えて5回目になる。60年代から70年代にかけて作った売れなかった歌や、新しく作った歌を歌っているらしい。この夏で63歳になる緑郎さんが、今までになく真面目にギターを練習している。きっと、旅行かばんに新加入のギタリスト大西勇くん(22歳)に感化されたのだろう。非常に喜ばしいことである。

可笑しな夢が続く

 住んでいるアパートの外壁工事が始まって2ヶ月、そろそろ仕上げにかかっている。先週から、玄関ドアの塗り替えでシンナー臭が充満している。きっと、その所為だと思うが、見る夢が極端に可笑しい。恐怖や絶望は一切なく、全てがばら色というか、ポジティブというか、ノー天気というか、僕は潜在意識にこんな欲望を秘めていたのかと驚いている。例えば、待ち合わせに遅れそうな僕は車に飛び乗り爆走して間に合ってしまう、といった具合。

 夢を信用してはいけないのだが、新曲が出来て発表すると絶賛の嵐、大ホールは満席、歌い終わって楽屋に戻ると花束攻勢。はっと、目覚めて夢の記憶を辿り、最高の新曲をメモしようとしたが、その素晴らしかった歌の断片も思い出さない。これはいったいどういうことだろう。ただ、素晴らしかったという記憶だけが残り、その内容は真っ白なのだ。

 老朽化したアパートの壁が真っ白になり、床は磨かれ、玄関のドアも真っ白になった。が、塗料の匂いで頭の中まで真っ白になっては、笑い事ではない。部屋で原稿を書くのを止めて、近所の喫茶店に仕事場を移そう。8月公演に急遽新作を、ということになり、竹内緑郎「江古田スケッチ」の喫茶店を舞台に脚本を書き始めた。1月の朗読劇「昭和の恋人たち」につづく恋愛劇?になるのだろうか。ご期待ください。

今週は竹内緑郎です!

 今週の土曜日28日は、竹内緑郎メリーココの夜VOL5です。という訳で、今週は劇作家朝倉薫ではなく音楽家竹内緑郎として活動します。朝倉薫の活動暦は25年ですが、竹内緑郎のほうは36年を数えます。といっても空白期間が長いので、新人のつもりでやっています。月に一回のライブも今回で5回目です。渋谷のHOTELサクラフルール青山の一階にあるラウンジメリーココでのささやかなライブ、お時間がございましたら覘いてみてください。今回は14、5曲歌う予定です。開演は18時45分、終演は20時45分の約2時間、チャージ2千円、ドリンク代400円~となっているようです。お問い合わせ、ご予約はTEL03-5467-3841メリーココまで。どうぞよろしく!

千秋楽超満員御礼!

 劇団創立20周年記念公演第一弾「スタント」超満員のお客様の拍手の中、千秋楽の幕を下ろすことが出来ました。ご来場くださいましたお客様に改めて深く感謝いたします。キャスト、スタッフの皆さん、稽古から約2ヶ月間、本当にお疲れ様でした。大好きな人たちに囲まれて舞台を作れたことが、何よりの幸せでした。荒事の入った舞台、大きな怪我もなく無事に10公演を乗りきっての打ち上げに、一年ぶりで熱いおにぎりを握る喜びも味あわせてもらいました。旗揚げ公演から絶やすことなくおにぎりを握れるのは、僕にとって格別の幸せです。

 今年から制作を引き受けて下さっているパブリック・ジョイプロダクションの杉本社長、制作の湯浅さんにも初めて僕の握ったおにぎりを食べてもらえて疲れが半減しました。次に繋がる公演をと心がけているのですが、今回は次に繋がったような気がします。勿論、僕が面白い脚本を書くことが大前提です。夏は2本の公演があります。1本は18年ぶりに上演する「ホテル夕陽館~心にちょっと雨漏り、男たちの日記」もう1本は、新作「江古田スケッチ~昭和の恋人たち」です。1月の朗読劇でその断片をお見せした新作は、今週中に書き上げる予定です。

 昨年暮れから活動を開始したシンガーソングライター”竹内緑郎”のライブ「メリーココの夜」も、5月28日、VOL5開催、こちらも本格的活動に突入します。朝倉薫同様、どうぞご贔屓くださいますようよろしくお願いします!

鬼気迫る演技!

 千秋楽公演を残すのみとなった舞台「スタント」、主演の堀川りょう、相手役の真由子、二人が箱根の別荘で対峙する場面は、静まり返った中に、俳優と女優の凄まじいほどの熱量が溢れ、目も眩むばかりだ。そこに新人山本一慶が飛び込んでくる。千秋楽前、1週間で8公演を終えてなお、山本の声は若く艶やかな張りを保ったまま、客席の隅々まで響き渡る。3月に出合ったときに線の細さが気になって、”発声をしっかりやっておいてくれ”と伝えたが、それは杞憂だった。この舞台のあとも、一心不乱に俳優の道を突き進んで欲しい。

 3人の想いをぶつけ合う場面から、急転、後半「那智の滝落ち」へと場面は進む。ああ、夜が明けると千秋楽の舞台が待っている。すでに予約だけで超満員と聞く。当日券でお越しくださる方は立ち見となってしまうが、たくさんの方にご覧いただきたい舞台です。それぞれの想いを込めて演じる俳優たちに拍手喝采を!

残るは3公演!

 観客の去った客席に座れば、終わったばかりの舞台のエネルギーが余韻となって身体を包み込む。金曜日の夜公演も幕を下ろし、残るは土曜日昼夜、日曜日昼公演の3回となってしまった。出来るならずっと芝居を続けていたいと、千秋楽が近づくといつも思う。

 今朝方、珍しく幸福な夢を見た。僕の創った歌が大評判で、気持ちよく歌っていた。観客が感動でむせび泣いている。なんて素敵な詞と曲なんだと、歌いながら酔いしれた。ところが、目覚めたら、詞も曲もまったく覚えていなかった。勿体ないことをした。夢の概要は覚えているので、なんとか掘り出してみようと思うが、無理だろうな。さあ、明日は昼夜2公演です。どちらも、少しお席があるようです。是非、劇場へお越しくださいませ。

もう金曜日!

 昨日(木曜日)で6回公演、そして今日は夜公演の1回のみ、土曜日の昼夜公演、日曜日の昼公演、と、残すところ4回となってしまった。始まると早いものですね。毎日たくさんの方にお越しいただいて、本当にありがたいことです。それでも、もっとたくさんの方にご観劇いただきたいと思うのは欲張りでしょうか!

 劇団創立20周年の節目に「スタント」を上演できたのが何より嬉しく思えます。今年は8月に「ホテル夕陽館2本立て」11月に「マケイヌバー」と、記念公演が2本あります。個人的には、昨年末から始めた「竹内緑郎ライブ」にも力を入れていきたいと思っています。金曜、土曜は、まだ多少お席がございます。どうか、お見逃しなく!池袋シアター喝采です!

スタント!三日目の幕がおりて…

 たくさんのお客様にお越しいただいて、無事に三日目の幕を下ろせました。残すは4日間6公演です。演者もスタッフも初日の緊張から徐々にこなれてきましたが、これから先は体力との勝負になります。食事が喉を通らないのも良くないが、食べすぎも身体に良くはありません。胃に負担のかからない食事をと考えながらも、つい食べ過ぎてしまいます。

 今日は、里中みちる役の真由子嬢のお父上津川雅彦さんが観劇に見えられ、美味しいカレーパンを差し入れにいただいた。甘党の僕には刺激的な味で、辛い辛いと言いながらペロリと平らげてしまった。ごちそう様でした。

 さあ、明日は折り返しの昼夜2公演です。まだ少しチケットもあるそうです。よろしかったら是非、池袋シアター喝采までお越しくださいませ。14時と19時の開演です。ビンボー作家のブログを見たと言ってくだされば、朝倉取り扱いチケットでお入りいただけます!どうぞよろしく!